自転車のタイヤサイズの選び方

折りたたみ自転車は、小さいタイヤが使われることが多いですが、タイヤが小さくてもギアが大きければ「ペダル1回転で進む距離」が長くなるので、普通の自転車と同じように進みます。1万円程度のかなり安い折りたたみ自転車でなければ、大きなギアを使用していることが多いので普通の自転車のように進みます。

なお、一般的な折りたたみ自転車のタイヤサイズは、小さいものが14インチ、中間が20インチ、大きいものが26インチです。

タイヤサイズの選び方は、走るスピードによって違います。ゆっくり走る「街乗りタイプ」と、速く走る「スポーツタイプ」に分けてご説明します。

もくじ(下に移動します)

街乗りタイプ

街乗りタイプの折りたたみ自転車の平均速度は、時速15km~25km程度になるでしょう。これはママチャリ程度のスピードになります。

この程度のスピードで走るなら、タイヤが小さくても十分走れるでしょう。ただし、あまり小さすぎると走りにくいので、14インチ以上がおすすめです。

タイヤは小さいほうが、タイヤの回りはじめに大きな力を必要とせず、ペダルのこぎ出しが軽くなるので、走ったり止まったりを繰り返す街乗りに便利です。また、軽量コンパクトになる傾向にあるので、収納や持ち運びにも便利です。ただし、タイヤが小さいと段差の影響を受けやすくなります。特に車道と歩道の間の段差は、普通の自転車である26インチでも苦労するような大きな段差は、避けたほうがいいでしょう。多少の段差なら、タイヤが小さくても大丈夫です。

スポーツタイプ

スポーツタイプの折りたたみ自転車の平均速度は、時速25km~30km程度になるでしょう。これは、一般的なスポーツ自転車の平均速度です。

これくらい速いスピードで走り続ける場合、タイヤは大きいほうが有利です。タイヤは大きいほうが、回転しているときの遠心力が強くなるので、回転が止まりにくくなります。すると、ペダルをこぐのを止めてもタイヤの回転が止まりにくくなり、スピードが落ちにくくなるので、ペダルをずっとこぎ続けずに休みながら走っても、スピードが落ちにくくなります。このため、タイヤが大きいほうが速いスピードで走り続けることが楽になります。

とはいえ、自転車の性能はタイヤの大きさだけで決まるわけではありません。フレームの剛性(ごうせい =かたさ)、車輪・タイヤ・ペダルの回転軸の回転のスムーズさ、車体の軽さなどで決まります。ですので、タイヤが小さくても他のパーツの性能が高ければ、走りが軽快になり、速いスピードを維持することも楽になります。

タイヤの大きさだけですべての性能を判断することはできませんが、選ぶ際の参考にしてください。

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