自転車のスピードの違い

スピードのめやす

1:ママチャリと同じか遅め
2:ママチャリと同じか速め
3:ママチャリより速いライトスポーツタイプ
4:スポーツ自転車
5:さらに速いスポーツ自転車

このサイトでは、自転車のスピードを独自に推定して、数字で分類しています。

スピードの推定は、以下の要素を参考にしました。

  • 自転車の軽さ
    軽いほうが少ない力で走れるので、走りが軽くなり、スピードを出しやすくなります。
  • ペダル1回転で進む距離
    「ペダル1回転で進む距離」が、ある程度長いほうが、ペダルをたくさんこがなくてもスピードを出しやすくなります。
  • フレームの強度
    フレームが強いと「ペダルをこぐ力」を逃さずタイヤまで伝えるので、軽快な走りになり、スピードを出しやすくなります。
  • コンポーネントの性能
    コンポーネントとはギアや変速機などの総称です。この性能が高いと「ペダルをこぐ力」を逃さず伝えて、効率的に走りに変えるため、スピードを出しやすくなります。
  • タイヤの性能
    性能がいいタイヤは、スムーズに転がるので軽快な走りになり、スピードも出しやすくなります。

なお、自転車のスピードを表す絶対的な基準はなく、乗り心地や好みには個人差があるので、あくまで参考程度にしてください。

自転車の軽さ

自転車は軽いほうが、速く軽快に走れます。

「移動」するので、軽いほうが軽快に移動できるわけです。

軽い荷物と重い荷物では、軽い荷物のほうが移動が楽なのと同じことです。

体重が軽い人と重い人が走った場合、軽い人のほうが軽快に、速く走れるのと同じことです。

なお、折りたたみ自転車は10kg前後が超軽量クラスで、とても軽いです。11kg~15kgでもだいぶ軽量です。

ペダル1回転で進む距離

ペダル1回転でどれくらい進むかがスピードにも影響します。

特に、折りたたみ自転車は小さめのタイヤがよく使われます。タイヤが小さい場合、ギアが大きくないとペダル1回転で進む距離が短くなってしまいます。ペダル1回転で進む距離が短すぎると、ペダルをたくさん、速くこがないとスピードが出ません。

タイヤが小さな自転車でも普通の自転車と同じように走りたければ、「ペダル1回転で進む距離」が大切になるわけです。タイヤが小さな自転車では、特に「ペダル1回転で進む距離」がどれくらいなのかを知っておくといいでしょう。

なお、ママチャリの「ペダル1回転で進む距離」は、およそ4.5mです。普通の自転車のように走りたければ、「ペダル1回転で進む距離」が4.5mくらい進むギアを持っているモデルを選ぶといいでしょう。

≫ 「ペダル1回転で進む距離」について

フレームの強度

フレームとは、自転車の骨組みのことです。

乗る人を支えるだけでなく、「ペダルをこぐ力」も支えます。

「ペダルをこぐ力」を「走り」に変えるには、

ペダルをこぐ → ペダル側のギアが回転する → チェーンを引っ張る → 後輪側のギアが回転する → 後輪が回転する → 自転車が走る

といった経緯をたどります。

これらすべての状態で、フレームに力が加わります。フレームは「ペダルをこぐ力」を支えています。

このときフレームが弱いと「ペダルをこぐ力」を逃がしてしまいます。「ペダルをこぐ力」がたくさん無駄になってしまうわけです。ペダルをこいでもあまり進まず、スピードも出にくく、疲れやすくなってしまいます。

フレームの強度が強いと、「ペダルをこぐ力」をしっかりと支えて伝えます。効率的に「走り」に変えるので、よく進み、スピードも出やすく、疲れにくくなります。

だから、フレームの強度が強いほうが、スピードを出しやすくなるのです。

なお、フレームの強度は、メーカー製である「ブリヂストン」「パナソニック」「ダホン」「ターン」が特に強いです。この中でも「ダホン」と「ターン」はフレームの折りたたみ部分の接地面積を広くするなどして特に強度を高めています。さらに、「ターン」はフレームを2本にすることで「ねじれ」にも強くしています。ねじれとは、自転車はペダルを踏むとフレームにねじれるような力が加わります。このねじれに対して強くすることで、少しでも「ペダルをこぐ力」を逃さずに効率的に「走り」に変える工夫がほどこされています。「ターン」がよりスポーティーな走りになると思っていいでしょう。

フレームの折りたたみ部分の強度のめやす(左のほうが強い)
ターン → ダホン → ブリヂストン・パナソニック

駆動系パーツの性能

駆動系パーツとは、「ペダル」、「ギア」、「チェーン」、「変速機」、「ブレーキ」などのパーツをいいます。コンポーネント(コンポ)といいます。「ペダルをこぐ力」を「タイヤ」まで伝えるパーツです。

駆動系パーツの性能が高いと「ペダルをこぐ力」が効率的に伝わるので、軽快に走れて、スピードを出しやすくなります。

とはいえ、「街乗り」「チョイ乗り」程度なら、一般的な駆動系パーツで十分でしょう。速いスピードを出せば出すほど、長距離を走れば走るほど、駆動系パーツの性能が効果を発揮します。スポーツ自転車で特に効果的です。

≫ 駆動系パーツの詳細・メーカー別パーツ比較

タイヤの性能

タイヤが地面をしっかりとつかみ、スムーズに回転することで軽快な走りになります。タイヤの性能は、走りに大きく影響します。

タイヤの大きさ

タイヤの大きさによって、走りの特徴が違います。

タイヤが大きいほうが回転が止まりにくいので、スピードを維持しやすくなります。速いスピードで走り続けたり、長距離を走ることに、より適しています。

タイヤが小さいほうが、少ない力でタイヤを回せるので、ペダルのこぎ出しが楽になります。止まったり走ったりを繰り返す街乗りに、より適しています。また、タイヤが小さいので軽量コンパクトになります。持ち運びや収納に最適です。

≫ タイヤサイズ詳細・タイヤサイズ比較

まとめ

このように自転車の走りには、いろいろな要素が影響しています。一つの要素だけが良くても意味がありません。

例えば、車体が軽くてもフレームの強度が弱ければ「ペダルをこぐ力」を逃してしまうため、スピードはあまり出ません。これは価格が安いのに軽量なスポーツ自転車で、ときどき見受けられます。

また、タイヤにはスリックタイヤと呼ばれる溝(みぞ)が少なかったり浅いタイヤと、ブロックタイヤと呼ばれる溝が多くて深いタイヤがあります。スリックタイヤはアスファルトなどの舗装路(オンロード)でグリップ力(地面をつかむ力)を発揮するので軽快に速く走れます。ブロックタイヤは砂利道(じゃりみち)や土の道などの未舗装路(オフロード)でグリップ力を発揮するので速く軽快に走れます。タイヤの性能が高くても、状況にあったタイヤでなければ十分に性能を発揮できません。

性能がいい自転車は速いスピードが出るだけでなく、軽快に走れるので疲れにくくなります。目的に合った、性能がいい自転車を選ぶといいでしょう。

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