折りたたみ自転車の選び方

折りたたみ自転車には、いろいろな種類があります。

「折りたたみ自転車で何をしたいのか?」、「どのように折りたたみ自転車を利用するのか?」といった目的や使い道をある程度はっきりさせることで、自分に合った折りたたみ自転車が選べるようになります。

そのために、まずは折りたたみ自転車についてきちんと理解しましょう。

折りたたみ自転車とは?

折りたたみ自転車とは、「折りたためる自転車」のことです。この「折りたためること」以外、他の自転車と大きな違いはありません。

呼び方は他にも、「折りたたみ式自転車」や「フォールディングバイク」などとも呼ばれます。

折りたたむことができるので旅行に持っていったり、電車や車に積み込んで移動先でサイクリングをしたり、折りたたんで家で保管することができます。

折りたたんで収納したり持ち運ぶことを目的としているので、軽量コンパクトにするために小さいタイヤを使用していることが多いです。

タイヤのサイズ

折りたたみ自転車のタイヤの大きさは、大小さまざまです。

とはいえ、ほとんどの折りたたみ自転車が小さなタイヤを使用しています。大きなタイヤを使用した折りたたみ自転車もありますが、数は少ないです。

最もよく使われるタイヤのサイズは、20インチです。小さいタイヤだと8インチや10インチなどもあり、大きなタイヤだと一般的なママチャリと同じ26インチのものもあります。

この「タイヤのサイズ」というのは、タイヤの直径のことを言います。ママチャリに多い26インチというのは直径が26インチの長さがあるということで、これをセンチメートルに直すと66.04cmあるということです。同じように、20インチタイヤは50.8cm、10インチタイヤは25.4cmの直径をしているということです。

20インチ前後なら問題ありませんが、タイヤサイズが10インチ以下になると段差の影響を強く受けるなど、走行性能が悪くなります。

小さなタイヤのほうが大きなタイヤよりも軽量で、折りたたんだときも小さくなる傾向にあるので、小さなタイヤを使用した折りたたみ自転車がほとんどです。

適正身長

折りたたみ自転車は小さなタイヤが使われていることが多いので、背が高い方は乗れるのか心配になるかもしれませんが、身長が高い方でも問題なく乗れるモデルはたくさんあります。なかには、身長が195cmの人でも乗れるモデルもあります。

身長が150cmから170cmまでの方なら、ほとんどの折りたたみ自転車に無理なく乗ることができると思います。

身長が140cm台の方は、タイヤサイズが20インチ以下ならば、まず問題ないと思います。

身長が170cm以上の方は、身長が高い方でも乗れるモデルがおすすめです。

安全性

自転車は乗り物です。ちゃんとした自転車に乗らないと危険なことすらあります。

折りたたみ自転車の場合は、より構造が複雑なので、余計にしっかりとした自転車選びをしたいところです。

折りたたみ自転車は折りたたむことができるので、強度や体重制限について心配になるかもしれませんが、基本的に「自転車に関する正しい知識」を持って選べば、安全性の高い折りたたみ自転車を選ぶことができます。

正しい知識を身につけて、安全な自転車を選びましょう。

安全性が高い折りたたみ自転車の選び方
  • 価格は約2万円以上
  • 自転車屋で購入
  • TSマークをつける

スピード

折りたたみ自転車はタイヤが小さいものが多いので、スピードが出るのか心配かもしれませんが、速く走れる折りたたみ自転車はたくさんあります

自転車はタイヤが小さいと「ペダルひとこぎで進む距離」が短くなり、あまり進まずスピードが出ません。しかし、タイヤが小さくても「ペダル側のギア」が大きければ、「ペダルひとこぎで進む距離」が長くなり、タイヤが大きな自転車と同じようにスピードを出すことができます。

この「ペダル側のギア」の大きさは、自転車メーカーのホームページなどにあるギアの歯数(はすう=ギザギザの数)が多いと、ギアも大きくなります。「ペダル側のギア」と「後輪側のギア」の歯数から、その自転車の「ペダルひとこぎで進む距離」が計算できます。

しかし、メーカーによってはギアの歯数を書いていない場合もありますし、計算も面倒だと思います。実際には、よほど価格が安い「タイヤが小さい自転車」でなければ、「ペダルひとこぎで進む距離」は長く、普通の自転車と同じようにスピードを出すことができます。

1万円ほどのとても価格が安い折りたたみ自転車は、量産できるママチャリ用のギアを使用しているため、ギアもタイヤも小さく「ペダルひとこぎで進む距離」が短いので、あまりスピードが出ません。

ですので、一定以上の価格帯の折りたたみ自転車であれば、それほど心配する必要はありません。

重さ

普通のママチャリの重さが20kg近くあるのに対して、折りたたみ自転車の重量は12kg~15kgが一般的です。

これは、折りたたみ自転車は、折りたたむと荷物にもなるので軽いほうが適しているからです。

折りたたみ自転車は、軽量化のために、ママチャリでは当たり前の「泥よけ」、「チェーンカバー」、「前カゴ」、「ダイナモライト(タイヤの回転で発電するライト)」などの街乗り装備がなかったり小さなタイヤが使われていたり、フレームや部品(パーツ)に軽量化の工夫がほどこされていたりします。

高額な高級折りたたみ自転車や、とても小さいタイヤを使用したものは、10kg以下の超軽量モデルもあります。

反対に、1万円前後の激安な折りたたみ自転車は、20kg近いモデルがほとんどです。

また、折りたたみ自転車の中には、小さな車輪(キャスター、ローラー)をつけてスーツケースのようにコロコロと転がして移動できるものもあります。駅や空港を移動する場合には、持ち運ぶよりも転がして移動するほうがずっと楽なので、このように折りたたんだ状態で転がして移動できるモデルを選ぶのもいいでしょう。

折りたたみ方法

折りたたみ自転車の折りたたみ方には、いくつか種類があります。

道具(工具)を使うもの使わないもの、折りたたんだ状態がコンパクトになるものと長方形のように横長になるものとがあります。

ほとんどの折りたたみ自転車が、「工具不要」で折りたためて、折りたたみ状態が「コンパクトになる」タイプです。

工具を使って折りたたむモデルは種類が少なく、その多くがスポーツタイプの折りたたみ自転車です。

折りたたんだ状態が横長になるものは、折りたたむことは非常に簡単ですが、折りたたんだときの大きさが横長になり全体的に大きめになります。

使用目的や収納する場所によって選ぶといいでしょう。

種類・タイプ

折りたたみ自転車には多くの種類があります。

折りたたみ自転車は「折りたたむこと」以外は、他の自転車と大きな違いはありません。つまり、折りたたみ自転車のなかにも、いろいろなタイプの自転車があるということです。

メリットとデメリット

折りたたみ自転車は、折りたたんで収納したり持ち運ぶことができます。これが折りたたみ自転車のプラスの面ですが、マイナスの面もあります。

それは、折りたためる分、重量が少し重く、価格が少し高くなります

これは、折りたたみ部分の強度を高くするためです。折りたためるにもかかわらず強度も強くするには、精度が高い部品を使って精巧に作り上げなければいけません。折りたためない自転車には使わない部品を使うため少し重くなり、部品と技術のぶん少し価格が高くなるわけです。

これが折りたたみ自転車のメリットとデメリットです。

なお、折りたたみ部分の強度を高めることは安全性の向上はもちろんのこと、走行性能にも大きく貢献します

自転車は「ペダルをこぐ力」を「走る力」に変える乗り物です。

「ペダルをこぐ力」を逃がさず無駄なくタイヤまで伝えて、さらにタイヤを回し続けることで「走る力」に変わります。

この際、フレームには大きな負担がかかります。そのため、軽くスムーズに走るにはフレームの強度が大切なのです。

折りたたみ自転車の場合は、フレームの一部でもある折りたたみ部分の強度も重要です。

ホームセンターなどには、1万円を切るような数千円のママチャリもあります。一方、折りたたみ自転車の中には、1万円ほどの激安折りたたみ自転車もあります。

このような激安な自転車だと、フレームの強度が弱く「ペダルをこぐ力」が逃げてしまい、力がしっかりと伝わらずに「走りにくい」「ペダルが重い」自転車になってしまいます。

激安な折りたたみ自転車を選んだ方の中には、「折りたたみ自転車は走らない」、「折りたたみ自転車はペダルが重い」といった感想を持つ方もいます。しかしこれは、激安すぎる折りたたみ自転車を選んだからなのです。

折りたたみ自転車に限らず自転車は、あまりに価格が安すぎるものを選ぶと、走りにくくて疲れやすい、快適性のかけらもない乗り物になってしまうので、気をつけましょう。

まとめ

自転車でどのように走るのか?[のんびり走るのか、スピードを出すのか]

折りたたんでどうするのか?[収納するのか、持ち運ぶのか]

どれくらいの頻度(ひんど)で折りたたむのか?[毎日なのか、週に1度か]

こういったことをポイントにして選ぶと、最適な折りたたみ自転車が選べると思います。

折りたたみ自転車の選び方とオススメ、注意点

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