シボレー(CHEVROLET、Chevy)、キャデラック(CADILLAC)、ルノー(RENAULT)、ミニ(MINI)、ドゥカティ(DUCATI)など、外車メーカー(クルマメーカー)や、バイクメーカーのブランドがついた折りたたみ自転車は数あれど、あまり評判がよくありません。
なぜなのでしょうか?
それは価格の割に少し性能が落ちるからです。
カーブランド(自動車メーカーのブランド)や、バイクブランド(二輪車やオートバイメーカーのブランド)を自転車に使う際には、ブランドの使用料(ロイヤリティ、ライセンス料)がかかります。
カーブランドやバイクブランドを自転車につけることは、カーブランドやバイクブランド側にとっては、自社ブランドの宣伝・広告になり、ブランドの価値や認知度(知名度)を高める効果が期待できます。
一方、自転車のメーカー側は、カーブランドやバイクブランドを自転車につけることで、そのブランドに興味がある人が自転車を購入する可能性が高くなります。
こういったことから、いろいろな車種の自転車にカーブランドやバイクブランドが使われることがあるわけです。
こういった自転車の価格には、これらブランド名の使用料が上乗せされます。
その分、自転車の価格が少し高くなります。あるいは、価格が同じならば自転車に使用するパーツ(部品)の質を少し落とします。
つまり、カーブランドやバイクブランドがついた自転車と、ついていない自転車を比較した場合、両方とも同じ“値段”の場合は、ブランドがついているほうがブランドの使用料の分、少し性能がおとります。
あるいは、両方とも同じ“性能”の場合は、ブランドがついているほうがブランドの使用料の分、少し価格が高くなります。
いずれにしても、カーブランドやバイクブランドの「ブランドの使用料がかかる」ということです。
とはいえ、「価格の差」も「性能の差」もさほど大きくないのが一般的です。
ですので、そのブランドが好きだったり、その自転車のデザインが気に入ったのならば選んでいいと思います。
ただし、カーブランドやバイクブランドの自転車は、そもそも価格が安いものも多く、ブランド使用料を差し引くと実際はさらに安い費用で製造していることになります。その場合は性能も「価格に見合った性能」です。
カーブランドがついていようがいまいが、自転車はある程度の値段がします。
目安として、ママチャリ(シティサイクル)も折りたたみ自転車も2万円~3万円はします。
車種に関係なく、自転車は「ペダルをこぐ力」をどれだけ無駄なく「走る力」に変えるかが性能に影響します。
自転車の部品の質が悪いと、ペダルをこぐ力に無駄ができてしまい「走らない」、「疲れやすい」自転車になってしまいます。
カーブランドやバイクブランドの自転車は、ブランド料の影響で価格が高めだったり、性能が低めだったりすることもありますが、そもそも価格が安いため、あまり「走れない」と感じてしまい評判が悪くなるのだと思います。
また、自転車は工場で製造した段階ではまだ未完成です。それを販売店が組み立てます。さらに、ブレーキは利くか、タイヤは回転するか、変速機はシフトチェンジするかなどの調整をして乗れる状態になります。自転車はどこで買っても同じではありません。
ネット通販では、工場で製造した段階の未完成な自転車をそのまま販売している店もあります。そういう店で購入した自転車は、当然、ちゃんと機能しないので「よくない自転車」になります。
カーブランドやバイクブランドの自転車は、価格が安く、ネットでも売られているので、このような店から安く購入してしまっていることも評判がイマイチな理由だと思います。
とはいえ、カーブランドの自転車が一概に悪いわけではなく、ブランド使用料もそこまで高額というわけでもないようです。
カーブランドの自転車でもそれなりにいいものもあるので、一定以上の価格帯の自転車を、組み立てと整備をちゃんと行う店で購入することが大切です。