一般的な折りたたみ自転車は、軽量なものでも10kg~12kgくらいですが、それよりも軽い超軽量の折りたたみ自転車には、主に以下のいずれか(または複数)の特徴があります。それぞれ軽量化のメリット(利点)がある一方で、走行性や価格、使い勝手にはデメリット(欠点)にもなります。
- タイヤが小さい
- 変速機がない
- 軽量なパーツを使用
- 装備が少ない
タイヤが小さい
主に16インチ以下の小さなタイヤを使うことで、そのぶん軽量にすることができます。ちなみに一般的なママチャリのタイヤのサイズは26インチか27インチです。
変速機がない
坂など道の傾斜(角度)に合わせてギアチェンジする変速機がないことが多いです。変速機を取り付けないことで、少しでも軽量化を図っています。
軽量なパーツを使用
自転車に使用するパーツを軽量なものにすることで、自転車本体も軽くすることができます。
自転車のフレーム(骨組み)などにカーボンやアルミなどの軽量な素材を使用することで軽量化します。しかし、このような軽量な素材は価格が高かったり、加工が難しいなどの理由で、自転車本体の値段も高額になります。
装備が少ない
スポーツ自転車は、ママチャリなどにはつきものの泥はねを防ぐ「泥よけ」や、ズボンのスソの汚れや絡まりを防ぐ「ギアカバー(チェーンリンクケース)」、駐輪時に自転車を支える「スタンド」などがついていないこともあります。
街乗りタイプの自転車にはついてることが多いですし、16インチ以下の極小径車の場合は街乗りを意識して作られているためか、街乗り装備をしていることがほとんどです。ただし、スタンドは無いことが多いので、駐輪時は壁に立てかけるなどする必要があります。
超軽量の自転車は、これらの装備をなくすことで、少しでも軽量化を図ります。
まとめ
自転車の軽量化は、自転車の大部分を占めるフレームやギアなどのパーツと、タイヤを軽くすることで軽量化します。そのために、パーツに軽い材料を使用したり、パーツを薄くするなどできる限り無駄な部分を削るなどします。そうすると材料の価格や、無駄をなくす際に技術や手間がかかるためパーツの価格が高くなり、自転車自体の価格がとても高くなります。
スポーツ自転車はこのような軽量化をしているので高額になりますが、走行能力はとても高いものになります。
一方、折りたたみ自転車は、そこまで高額なものは求められていないためか本格的なスポーツ自転車のような価格が高いものはほとんどありません。
そのため、折りたたみ自転車はロードバイクなどの本格的なスポーツ自転車よりも重量が重いか、またはスポーツ自転車並みに軽い折りたたみ自転車は本格的で高額なスポーツ自転車か、タイヤがとても小さく変速機もついていないようなものです。
自転車の軽量化は、自転車の大部分を占めるフレームとタイヤを工夫しますが、フレームを工夫すると高額になるため、折りたたみ自転車はタイヤを小さくすることで軽量化します。
タイヤが小さくても、14インチくらいなら日常の利用にはさほど問題ありません。段差を通るときにスピードを落として通るなどの工夫をすれば問題ないでしょう。
持ち運びや収納を重視する場合には、超軽量の折りたたみ自転車はとても便利です。目的によって選ぶといいでしょう。